新型コロナウィルス感染症の流行により、世の中のオンライン化の動きが加速しています。
会議や研修をオンラインで行う企業も増え、オンラインでの飲み会を経験した人も多いと思います。
この先、授業もオンライン化が進み、学校の在り方も大きく変化していくことでしょう。
こうした話題では、「オンラインでは、深いつながりがつくれない。」という意見を言う人がたくさんいます。
私も、リアルでの交流でしか味わえない人とのつながりがあると思います。
しかし、オンラインでは、深いつながりはつくれないのでしょうか?
自分のリアルの世界での経験によい思い出がある人は、それが絶対的な価値であるかのように考えてしまいがちです。
ですが、そういう偏見を捨て、オンラインでの交流を経験してみると、オンラインならではのよさもあることに気づきました。
オンラインでの交流の方がより深いつながりをつくれる3つの理由
- 相手としっかり向かい合える
- 気の合う人と交流ができる
- 時間や距離を超えて交流できる
相手としっかり向かい合える
リアルな世界では、言葉だけでなく、表情や雰囲気から伝わるものがあります。
しかし裏を返せば言葉で伝える必要が少ないとも言えます。
一方、オンラインでの交流は、その時間しっかりと相手と向き合う必要があります。
お互い無言では成立しません。
必然的に自分の考えを言葉として伝えることになります。
リアルな日常では言わないようなことも、言葉に発して伝える場面が生まれます。
気の合う人と交流ができる
SNSやオンラインサロンなどでの人との交流の大きな特徴の一つに、集まったメンバーが共通の話題に自分の意志で参加していることがあげられます。
つまり、そこでは自分と気が合う人との交流ができる可能性が高くなります。
自分とは違った価値観の人と交流することももちろん大切です。
しかし、より深いつながりをつくるという点でいうと、スタートが気の合うもの同士となりやすいのがオンラインの特徴の一つです。
時間や距離を超えて交流できる
オンラインならではのメリットと言えば、遠方の人ともすぐに交流できることです。
北海道の人と沖縄の人が週に何度もリアルで交流することは、時間的にも金銭的にも難しいです。
しかし、オンラインでは、日本国内のみならず海外の人とでも距離の隔たりに関係なく交流を行うことができます。
そのことにより、リアルでは出会えなかったであろう人と深いつながりをつくることもあり得ます。
また、リアルでは必要な移動時間がいらないことから、その時間をつかってより多くの人との交流を深めることにもつながります。
オンラインでの交流は、どこでもドアを手に入れたようなものと言ったら言い過ぎでしょうか。
高校生の息子から学びました
息子は今、高校2年生です。
小学校の頃から、朝起きたら録画しておいたサッカーの試合をチェックするサッカー小僧です。
今年の初めにサッカーの有料オンラインサロンに入会しました。
すると、元日本代表選手に直接質問したり、サッカーのことを学ぶためにイギリスに留学している日本人学生と交流したり、これまでではあり得なかった人たちとの交流を深めている姿を見ました。
「オンラインでは、常に画面の向こうの相手に集中するから疲れるけど、日常で友達とはしないようなサッカーについての深い話ができる。」
という言葉を聞き、これまでオンラインでは深いつながりはできないと思い込んでいた考えを改めさせられました。
美容師さんが教えてくれたオンラインの恩恵
私が行きつけの美容師さんは、技術力向上のためこれまでは定期的に東京や名古屋に行き、研修を受けていました。
しかし、新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、県をまたぐ外出を自粛していたため不慣れなオンラインでの研修に参加することになりました。
ところが、実際に参加してみると、これまで考えてもいなかった恩恵があることに気づきました。
これまでは、移動も含めると1日費やしていたのが、直前まで店での業務を行い、時間が来たらPCの前に座ればよいため、半日で終了です。
午前中は東京の研修、午後は名古屋の研修とこれまでの2日分を日で行うこともできます。
また、閉店後に行っていたスタッフミーティングも、それぞれが帰宅後に食事も入浴も済ませ、あとは寝るだけの状態で行うこともあり、スタッフには好評だそうです。
(その時、女性スタッフは誰も画面に現れず、単なる電話状態になることもあるそうです。)
まとめ
リアルの交流のよさはもちろんあります。
私たち大人はその思いが強いと、オンラインではダメだという偏った考えに陥りがちです。
しかし、オンラインにはオンラインならではのよさがあり、どちらがよいというものでもありません。
ただ、私たちがどう思うかに関係なく、これからの時代は間違いなくオンライン化が進みます。
私も積極的にオンラインでの交流にもトライし、両方のよさを上手く使い分けられるようにしたいと思います。